「甌穴」を観光に活用

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分類 日本海新聞

ハチ北温泉湯治の郷・大地の恵み注目・安全確保し探検などに

川の中にできた「甌穴」の観光利用を計画しているハチ北温泉「湯治の郷」のスタッフら=香美町村岡区大笹の大平川

ハチ北高原の自然を再発見し地域活性化に生かそうと、香美町村岡区大笹のハチ北温泉「湯治の郷」は、近くにある「甌穴」群の調査、整備を進めている。安全を確保して沢登りなどに活用する考え。

甌穴は、硬い岩盤の川床にできた丸い穴。小さなくぼみに落ち込んだ砂や石が水の流れで同じ所を回転し、長い年月をかけて岩を円筒形に削ってできる。

同温泉のそばを流れる大谷川支流の大平川の入り口近くには、川の中に階段状に形成されている。約30メートルの間に大小約20力所あり、大きいもので直径約1メートル、深さ約1メートル。

同地区では約70年前に存在を確認し、夏には子どもたちの格好の遊び場として利用されていた。しかし近年は川遊びをする子どもがいなくなり、住民も忘れかけていた。

同温泉は、ジオサイトの一つとして注目。周辺の草刈り、進入路の整備を進め、安全確保のためにロープを張った。観光客らに沢登りを楽しんでもらったり、トレッキングのコースに加える計画。井上亀夫支配人(55)は「短い間に階段状にあるのは珍しい。安全に探検できるようにして地域活性化に活用したい」と話している。

(前嶋英雄)



最終更新: 2013.6.30本ページのご利用回数: 2408